雑誌『経済』にベトナム関連論文
雑誌『経済』にベトナム関連論文
沖縄・ベトナム友好協会会長の鎌田 隆氏は、新日本出版社から発行されている月刊経済誌『経済』の近刊号(2011年6月号)に、「ハノイ遷都千年 ベトナムを旅する」と題する写真4枚を含め一万字以上の論文を寄稿した。この雑誌は全国一万部以上の読者をもつといわれる。
タイトルは、2010年10月のハノイ遷都千年祭に関する紀行文のようであるが、同氏は、この国家行事以外に、ベトナムの歴史、経済の現状、最近開かれた共産党大会にも言及しており、あたかも「ベトナムの過去・現在・未来を『旅する』」という内容になっているという。
ベトナムが約千年の中国の支配から脱してさらに千年間辿った歴史に関する第1章、2008年の二つの経済的難関を突破して中進国入りしたベトナムが「中進国の罠」に囚われるか否かというベトナム経済の現状と課題に関する第2章、ベトナム共産党の「一党支配のもとにおける民主主義の保障」や、同党が将来的に「社会主義志向」を何をもって保障しようとしているのかという第3章、第4章では現在ベトナムが参加を表明しているTPPへのベトナムのとるべき姿勢など、ベトナムの最新の課題を含めて、ベトナムの過去から輝かしい現在、そこからさらにベトナムが今後進むべき途までをひろく論じている。
ベトナムをコンパクトに識るために格好の文章であろう。
(『経済』2011年6月号、新日本出版社、定価980円)